歯が無くなってしまったところに人工歯根を入れ、歯をかぶせます。インプラント治療によって、入れ歯やブリッジの煩わしさから解放され、ご自分の歯と同じような噛み心地をもう一度取り戻すことができます。
1952年スウェーデンのブローネマルク教授によってチタンと骨が結合することが発見され、これによりチタンがインプラントに応用されるようになりました。
歯がなくなってしまった部分にチタンの人工歯根を入れ、その上に直接歯を被せるので、入れ歯やブリッジのように他の歯を削ったり、欠損部を補うための過負荷がかかることがありません。
自分の歯と同じような、しっかりとした噛み心地です。
①麻酔で十分に口腔内を痺れさせます。(処置中の痛みはほぼありません)
充分に麻酔が効いた状態でソケットを作ります。
②チタンインプラントを埋め込みます。
③縫合して1次処置は終了です。
チタンインプラントと自分の骨がしっかりと結合するための期間(2~6か月)は特に治療はありません。
④インプラントと骨が結合したら、コネクターを付ける2次処置をします。
⑤歯を付けて完成です。
治療終了後はメンテナンスでしっかりケアをします。
インプラントを埋め込む際、大事なことはインプラントを支えるだけの十分な土台(骨)があるか、ということです。
図①のような状態ではインプラントをしっかりと支えるだけの骨はありません。
骨が足りない部分には図②のようにインプラントを埋める前、(またはインプラントを埋める際同時に)骨を作る処置を行います。
すると、図③のようにしっかりとした土台でインプラントを支えることができるようになります。また、良いポジションにあるインプラントは清掃性も良く、より良い予後を望むことができます。
インプラントの成功率は90%以上とされています。
きちんとした診断・処置のもとで行えば、とても確率性の高い治療です。
ただし、インプラントも天然の歯と同様、日々のお手入れやメンテナンスが必要です。
これを怠ると、インプラントも歯と同じく歯周病になってしまう可能性があります。
インプラントもご自分の歯もきっちりとお手入れをして、しっかり噛めるという喜びを味わってください。
インプラントの処置には、通常の歯科治療で用いる部分麻酔を用います。(処置部分のみがしびれる麻酔)
充分な麻酔下で行いますので、処置中に痛みを感じることはほとんどありません。
また、インプラントの処置に対して不安がある、長時間の処置はしんどい、という方には鎮静法を用いてうつらうつらとしたリラックス状態で処置を受けることもできます。